"苦手"が"好き"になったはなし
お久しぶりです∠( 'ω')/
ふと思い出したことがあったので
書き残しておこうと思います。
最近全然読めてはいないのですが
私は活字が好きで、趣味の1つは読書です。
専ら小説の類しか読みませんが、
人並みには色んな本を読んできたつもりです。
でもふと思い返すと、
元々本を読むこと自体あまり得意ではなく
どちらかと言えば漫画が好きで
絵を描いたり、漫画やアニメを見ることが得意(?)な小学生でした。
しかし親からは本を読みなさいと言われ、
夏休みなんかには課題図書的なものを出され
嫌々本を読んでいた、なんて。
そんな私がなぜ、
森博嗣の作品が好きだー
綾辻先生のシリーズ好きだー
三国志三周はしたー
本に埋もれて死にたいー
なんて言えるほど本が好きになったのか。
それは
に出会ったからでした。
ご存知の方もいるかもしれませんが
電撃文庫出版の作品です。
今でこそラノベがここまで人気で、書店にも数多くの作品が並んでいますが、そうなる少しくらい前の世代。
流行り出した頃の作品ですかね。
読書は得意ではないけど
得意になったらかっこいいな、
なんて思ってはいた私。
中学1年生の時、楽そうってだけで選んだ図書係だか委員だかで図書室に行く機会が増えました。
その時の担当の先生が、
「私も本読むの苦手だったけど、これオススメされて読んだら面白かったよー(⍢)」
そう言って見せてもらったのが
キノの旅でした。
その先生が好きな英語の先生だったこと、
当時「灼眼のシャナ」とかで名前は知っていたラノベというジャンルが気になっていたこと(ただ、普通の本と違って漫画みたいなのでこれが読めても読書っぽくないなぁとか抵抗があって手を出してなかった)、
という理由から読んでみようかなと思い、
借りたのが最初。
すごーーーく端折ってあらすじを書くと
一台の話すモトラド(バイク的な乗り物)と色んな国を旅しているキノが、1つの国に三日間しか滞在しないというルールのもと出会う様々な人、風習、環境。
それらを見てどう感じ、どう行動するのかを
時には主観的に、客観的に描いているお話。
ライトノベルと名前の通り
軽く読めちゃう印象。
台詞も多く、口語的で非常に読みやすかったこと、キノの旅自体が短編集の連続のため飽きずに読み切れること…
そんな理由からすぐに好きになりました。
また、固定観念に囚われない多角的な視点で物事を見て、価値観や風習の違いを描いているため、自分がどれだけ狭い価値観の中で生きていたのか!と感じさせられる世界観に感動したのを覚えています。
中学生ですしね、多感な年頃ですしね
厨二病かかってましたし余計にね。笑
あと、それまであとがきなんて読んだこともなかった私が、キノの旅のあとがきを読んで革新的なモノを感じ読むようになりました。笑
時雨沢さんさんのセンス、才能、文体、価値観もさることながら、本編のシリアスさをぶち壊すユーモア溢れるあとがき。
もはやそれを読むために本編読んでいるのでは?
なんて思わせてくるレベルのあとがき。
話が逸れましたが(笑)
当時の自分には色々と衝撃も大きく、
そんなキノの旅にどハマりしてしまいました。
時雨沢さんの他作品である
アリソン
なども読み例のごとく好きになり。
そうやって気付けば
活字を読むことに慣れていて。
その後は多分、
図書室の中で読めそうなジャンルを探し
魔術師オーフェンとかにハマって読んだり
壁井ユカコの作品借りたり
そんな風に似たような小説を読んでいくうちに
普通に本が読めるようになっていました。
なっがながと書きましたが
要は"きっかけ"が大事なんだってこと。
読書に限らず
それが楽しいと思えることがあれば
苦手は簡単に好きに変わる。
私の場合はそれがキノの旅及び時雨沢恵一さんとの出会いだったんだなぁと。
ふと、思い出して。笑
読書苦手っていう人もたくさんいるし
苦手じゃないけど別に好きでもない人もたくさんいる。
無理に好きになることもないし
嫌なことをする必要もないのかもしれないけど
自分がなんとかしたいなって思ってるなら
まず文字に慣れることと
好き、面白い、楽しい、と思える作品に出会うこと。
こればっかりは運や出会いによるから
どうとでも出来るものではないけど
食わず嫌いはせずに触れてみることは大事だなと思う(*^ω^*)
私は割と食わず嫌いしちゃうし
苦手な分野に手を出さないタイプだけど
触れてみないとわからないことはたくさんあるし
出会い方さえ違えば好きになるかもしれないこともたくさんあるから
色々試して知見を広げていきたいなあと
思ってはいる。笑
まだあまり実行できてないけど
気持ちスタンバイしてるのであとはトライするだけです。笑
また話逸れまくったような気がするけど
とにかく思い出深い作品なんですよね、キノの旅。
軽く読めちゃうから、本当に何回も何回も読んだし、作者が自分でパロディした学園キノもめちゃくちゃ好きで読んだし
今でこそ読まなくなっちゃったけど高校生くらいまでは何度も読み返すくらい好きでした。
まさかあんなイヤイヤ読んでいた小学生が
ラノベどころか北方謙三さんの作品に手を出すとか思わないよなぁ。笑
そんなことを考えて
懐かしい気持ちになって
その上で、ある種私の人生を変えた作品でもあるからちょっと書き残したいなと思って
つらつらと綴っている次第です。笑
もう何年も読んでないけど
キノの旅は捨てれない作品の1つで
大事な思い出で、私の本棚の大事な宝物の1つ。
人の出会いと同じで
本じゃなくても出会いって大事だな
きっかけって大事だな
って思えたエピソードでした。